白い十字架
朝、美術館のブラインドを開けると、目に飛び込んできたのは、池
の周りに咲く沢山の白い花。
名前はセンニンソウ。
仙人草の名の由来は、果実の先から白いひげ状のものが出ているこ
とから、まるで白いひげの仙人のようだとつけられたようです。
つる植物で、3センチくらいの十字架のような4枚の花弁状の白い
花をつけます。
しかし、花弁のように見えるのは、実は萼だそうです。
池の周囲には土がないにもかかわらず、毎年この時期に花が見られ
ることから、随分強い植物のようですね。
いったい、どこに根を張っているのでしょう?
こんな清楚な花ですが、姿に似合わず別名「馬食わず」の名があり
ます。
葉や茎の汁にさわるとかぶれることがあるそうなのでお気をつけく
ださい。動物は危険なものをちゃんと知っているんですね。
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