赤まんま
坂道をゆっくりと上って来ると、木陰でピンク色の穂状の小花がた
くさん咲いていました。
名前はイヌタデ。
ほぼ日本全土に生育していて、道端や野原などでよくみかけ、どこ
にでもあるように思っていましたが、最近は原っぱなんていうもの
自体がなくなりつつあるので、街中では目にすることが珍しくなっ
ています。
「赤まんま」の別名が示すように、幼い頃ままごとで、この花をお
赤飯のかわりにして遊んだことを想い出す方もいらっしゃることで
しょうね。
しかし、最近はそんなことをして遊ぶ子供達は、いなくなったので
しょうか・・・
万葉集や俳句の季語にも使われて、古くから親しまれた野花です。
「露草や赤のまんまもなつかしき」
なんて言う泉鏡花の辞世の句もあるそうです。
ちょっと物知りになった気分・・・